今日の話じゃないんだけどね。
ゴミを出すのを忘れたんです。
生ゴミじゃないタイプのゴミなんだけど。
それが玄関にいるんです。
こう、なんというか、失敗が目に見えて残っているのって、つらい。
失敗は消えない。
嫌な思い出ばかり覚えている。
高校生の時、スポーツ大会で運動できないチームでバスケに出場させられて、陽キャ(当時はそんな呼び方は浸透してなかったけど)軍団に完敗させられたこと。ひたすら得点を入れられ続け、通りようもないパスや、入りようもないシュートを入れ続けた20分間。苦痛でしかない時間。観客の呆れた顔。0点の得点板。あるはずもないビギナーズラック。失望と、軽蔑の目。
来週、またゴミを出せば、この失敗は目の前から消えるけど、
失敗した事実はずっと記憶に残り続ける。
忘れたくても。
忘れられない。
「嫌な思い出」の日はいつですか。
回収に間に合うように、玄関先に出しておくので。
誰か持っていってくれませんか。
これ、ゴミなんですけど。
ではまたあした。