ぽろぽろこぼれる

888企劃主宰・馬原颯貴からぽろぽろこぼれる言葉を記録する。

銀。

 

 

ずっと応援しているロコソラーレが、北京オリンピックカーリング女子で銀メダルを獲得した。

 

 

 

報道ではもてはやされているが、僕の感じたことと違うなぁと思うことがある。

 

 

「最後まで自分たちらしいプレーで」はなかったはずだ。「緊張の表情も見せずに」試合していたとも思えない。

 

金メダルというプレッシャーに緊張し、ロコソラーレらしくないプレーをしてしまったのだと思う。

 

なにより笑顔が少なかった。言葉の端々に緊張や恐れが見えた。

 

予選から11試合、全て見ていたからわかる。

 

カーリングはメンタルスポーツ。

 

 

例えば、射撃。これもメンタルスポーツ。

 

平常心で、ミスをしても動揺せず、冷静であり続けるスポーツだ。

 

この射撃を、ハイテンションであることでベストパフォーマンスを出せる人がいたとする。

 

ロコソラーレはそんなチームなのだ。

 

他チームはローテンション(は少し言い過ぎだが)であることでコンディションを保ち、

 

ロコソラーレはハイテンションであることでコンディションを保つ。

 

 

それが、「楽しそうでいいチーム」とメディアに捉えられているので、報道で「決勝でもロコソラーレらしさを……」としか言えない。

 

 

なにより本人たちが否定している。

 

決勝では私たちらしいプレーができなかったと。

 

当然手を抜いていたわけでは全くないだろう。

 

僕は彼女たちの言葉を信じる。

 

全力とは、出したい時に出せるものではないのだ。

 

全力を出そうとしても、出せなかった。

 

そんな決勝戦があっても、何も悪くない。

 

出せなかったけど、出そうとしていたのがわかるから。

 

今後もロコソラーレを、カーリングというスポーツを、応援していきたいと思った。

 

 

 

ではまたあした。