ずっと応援しているロコソラーレが、北京オリンピックカーリング女子で銀メダルを獲得した。
報道ではもてはやされているが、僕の感じたことと違うなぁと思うことがある。
「最後まで自分たちらしいプレーで」はなかったはずだ。「緊張の表情も見せずに」試合していたとも思えない。
金メダルというプレッシャーに緊張し、ロコソラーレらしくないプレーをしてしまったのだと思う。
なにより笑顔が少なかった。言葉の端々に緊張や恐れが見えた。
予選から11試合、全て見ていたからわかる。
カーリングはメンタルスポーツ。
例えば、射撃。これもメンタルスポーツ。
平常心で、ミスをしても動揺せず、冷静であり続けるスポーツだ。
この射撃を、ハイテンションであることでベストパフォーマンスを出せる人がいたとする。
ロコソラーレはそんなチームなのだ。
他チームはローテンション(は少し言い過ぎだが)であることでコンディションを保ち、
ロコソラーレはハイテンションであることでコンディションを保つ。
それが、「楽しそうでいいチーム」とメディアに捉えられているので、報道で「決勝でもロコソラーレらしさを……」としか言えない。
なにより本人たちが否定している。
決勝では私たちらしいプレーができなかったと。
当然手を抜いていたわけでは全くないだろう。
僕は彼女たちの言葉を信じる。
全力とは、出したい時に出せるものではないのだ。
全力を出そうとしても、出せなかった。
そんな決勝戦があっても、何も悪くない。
出せなかったけど、出そうとしていたのがわかるから。
今後もロコソラーレを、カーリングというスポーツを、応援していきたいと思った。
ではまたあした。