ぽろぽろこぼれる

888企劃主宰・馬原颯貴からぽろぽろこぼれる言葉を記録する。

144円。

最近、家を出る前に財布の中身を確認して、余分な小銭を省くキャンペーンを開催している。

 

もし自販機でSuicaが使えなかった時のための100円玉と10円玉、それと500円玉がそれぞれ一枚づつである。

 

財布の中身を軽くしたい。なんとしても。

 

いま僕が使っているのはもはや財布ではない。

 

ただのキーケースだ。

 

本来入る余地のないところにお札を無理やり入れている。

 

しかし、元がキーケースであるが故に、鍵が邪魔である。

 

キーケースなのに鍵が邪魔とは酷い言いようだが邪魔なものは仕方がない。

 

鍵のせいで繋げているリングが直立し、厚みを持つのだ。

 

そのために僕が行ったのは、自宅の鍵の電子化である。

 

導入には「Qrio」を使用した。

 

このQrioは、Bluetooth接続をしているiPhoneが近くにくると自動で解錠してくれる優れものである。

 

また、アプリ内で鍵の開け閉めが可能になる。

 

ドアの前に立つと即座にーーとは言い難いのが唯一の欠点。10〜15秒くらいはかかるか。

 

ドアの前につき、ポケットからスマホを取り出し、アプリを起動すると、だいたい自動解除になる。

 

ちなみにオートロック機能もあり、これは「解錠されてn秒でまた施錠する」という仕組みである。つまり、「鍵を開けたままにしない」というものだ。

 

が、これはゴミ出しなどでふと外に出た時に施錠されてしまうという最悪のケースも考えられるので却下した。

 

来客がある時や、舞台公演の際に荷物を運び出す時なんかは、鍵は開けたままにしておいた方が都合がいい。

 

とにかくこれで、自宅の鍵は即座に手の届くところになくてもよい。カバンの中でいいのだ。

 

ちなみに今までこのキーケース についていたのは、自宅の鍵、実家の鍵(実家は名古屋だが、もしかすると急遽帰らなければならない事態に陥るかもしれない)、劇団金庫の鍵(本番の時にしか必要ないのに何故?)、そして職場の鍵&警備キーである。

 

これで毎日使う鍵は職場の警備キーのみになった。閉めるのは僕の仕事だ。

 

それだけならばキーケース の厚みを阻害するほどのものではない。

 

残りはひとまとめにしてカバンにしまっておく。常に持ち運ぶ用のポーチがある。

 

 

おかげで現在、財布の中身はすっからかんである。意味が違うけど。

 

だから今日みたいに……お釣りが144円とかになると、ちょっとショック。

 

せっかくの苦労が、数枚の小銭で覆されてしまうのだから……。

 

そして今日も小銭を出して、貯金箱へいれるのである。

 

 

 

ではまたあした。