今日紹介するのはこちら。
「アイ・アム・マザー」
Netflixオリジナルの映画。
ロボットにより隔離され育てられた少女が、外からの人間と初めて出会った時、そのロボットが殺戮兵器だったと知らされる。
疑問も持たず、ただ「母」として愛してきたロボット、そしてそのロボットが課された「母」になるための使命。
本当に信じていいのか、どちらを信じるべきなのか。疑念が交錯する近未来SFだ。
登場人物は実質三人しかいない。少女、ロボット、侵入者。人間は二人だ。
ロボットモノを書いた作家として、この人数でこの奥深いドラマを作る手法には感嘆のほかない。
最後のオチも素晴らしいので是非見て欲しい。「××されることによって××であることが証明される」という、AIロジックらしき結論だ。
こういった「登場人物が少ない良作」が作られるのは、Netflixオリジナル映画ならではという気がする。有名俳優を並べ立てて劇場に足を運ばないでもらっていいのだ。ただ話題とストーリーで、人は見るんだから。
とはいえ、この「アイ・アム・マザー」の日本語吹き替えはベストとしか言いようがない布陣だけれど……。
ではまたあした。