ぽろぽろこぼれる

888企劃主宰・馬原颯貴からぽろぽろこぼれる言葉を記録する。

ラブ。

昨日一昨日と「バッド」シリーズで攻めたので次は心温まる話で。

 

「ラブ」

 

Netflixオリジナルドラマの本作品。

メインの登場人物は二人。

ポール・ラスト演じるギークの青年「ガス」。

ジリアン・ジェイコブズ演じるヤンチャな「ミッキー」。

この二人の恋愛模様をひたすら描いている。

「オタクがギャルと付き合う話」といえばわかりやすいだろうか。

 

シーズン1の1話では、別々の人生を歩んでいた二人が運命の出会いをする瞬間までが語られる。

撮影スタジオで子役の家庭教師をするガス。

派手な性格のせいで恋愛がうまくいかいないミッキー。

 

朝方のコンビニで、ミッキーはコーヒーを買おうとするが財布がないので支払えず、店員と口論になる。

そこにたまたま居合わせたガス。「払ってあげようか?」と声をかけると、ミッキーは「じゃあガムも」と図々しく振る舞う。

さらには「タバコもいい?」というミッキー。ガスは動揺しつつも「いいよ」と答える。

銘柄を聞かれたミッキーが一言、「パーラメント」と言って1話が終わる。

 

タバコに詳しくない人にはピンとこないと思うが、「パーラメント」という銘柄はそこそこキツいタイプのタバコであり、ミッキーの図々しく、粗暴な性格をよく表す一言である。この一言で1話目が終わったとき、僕は「ああ、なんていいドラマなんだ」と思ってしまった。

そのあとも、セックス・恋愛・アルコール依存から抜けられないミッキーと、それを助けようと不器用ながら奮闘するガスや、一風変わったルームメイトたちの恋愛事情も相まって、濃密でありながら爽快なストーリー展開が繰り広げられる。何より、この二人のコミュニケーションには携帯が欠かせない。メッセンジャーアプリによって展開する恋愛模様は、現代ならではと言ってもいい。

 

ミッキーの吹き替えをする田村睦心さんは、僕の中では「小林さんちのメイドラゴン」のイメージが強かった。こういう役、ハマり役だなあ。

 

シーズン3で「ラブ」は終わりとなったので、(今の状況なら)あっさり見終えることができるかもしれない。

おすすめです。

 

 

ではまたあした。