ぽろぽろこぼれる

888企劃主宰・馬原颯貴からぽろぽろこぼれる言葉を記録する。

人の振り見て。

 

我が振り直せ。なんです。

 

某所での某イベントによる某クラスターの話なんですけどね。

 

なんというか……なんか、みんな叩きすぎじゃない?

 

確かに今まで劇場でのクラスター発生とかはなかったし、それは凄いことだ。素晴らしい。みんな頑張ってる。

 

その牙城が一夜にして崩れ去ったかというと、そういうわけじゃない気がする。

 

どこで起きてもおかしくなかった。

 

うちの公演だって、怖い。可能性をゼロに近づけても、ゼロにはきっとならない。

 

だからこそ、もしその事態が起きてしまった時に、どう行動できるのか。それ以上広げないために、何ができるのか。

 

そのところに目を向けていきたい。

 

「帽子屋のお茶の会」の出演者及びスタッフには、本番から一週間が経ったけれども、体調に異常がないか確認を取った。

 

出演者と来場者は接触の機会を極力無くしたけれども、出演者からスタッフ、スタッフから来場者への感染がないとは言い切れない。

 

毎公演座席や小道具は消毒もした。ビニールカーテンを張ったのは言うまでもない。検温もして、マスクを徹底して、公演中も換気扇を回し、座席の間隔を開け……書き出したらキリがないくらいの対策を施した。

 

それでも、絶対に大丈夫なんて言えないのが現状だ。

 

だからこそ、神経質になって、取り組まなければならない。

 

 

話を戻そう。

 

確かにあのイベントでは感染者が出てしまったけれど。

 

だからそれが悪なのか。

 

断罪すべきことなのか。

 

それを悪だと認めてしまえば、生きづらくなるのは僕たちだ。

 

 

 

888企劃は、次回公演に向けて早速動き出している。

 

けれども、正直いまは、言いづらい。

 

緊急事態宣言が解除されて、いち早く公演を再開しようと試みた。

 

いろんな障害があったけど、お客様へ作品を届けることができた。

 

これから、劇場という場所にまた活気が戻ってくれればいいなと、そのことに微力ながら協力できただろうかとか、考えた。

 

僕が今回の事態に対して悪だと言ってしまえば、僕も悪になってしまう。

 

うちはやってるのに、とか、言ったところで起きたことは戻らない。

 

うちとは違うから、とかなんとか言ったところで、劇場という場所で感染が起きてしまった事実は覆らない。

 

自分たちはどうだったか。

 

本当に安全だったのか。

 

安全に近づけるために、どうしていくべきなのか。

 

前を向いて、考えたい。

 

 

ではまたあした。