ぽろぽろこぼれる

888企劃主宰・馬原颯貴からぽろぽろこぼれる言葉を記録する。

コンテイジョン。

今日お勧めするのはこちら。

 

コンテイジョン

 

2011年公開のアメリカ映画。

「謎の即死ウイルスが香港から蔓延し世界中が大パニックになる」というめちゃくちゃタイムリーな映画。実際に起きている今見ても何ら違和感のない、感染症によるパニックが描かれる。

 

「人は1日に2000回ほど顔を触る」という専門家の発言や「コウモリの唾液がついたバナナのかけらを食べた豚の肉を触ったコックの手に握手して感染」などの感染に関わるプロセスはもちろんのこと、「Rノート」という「一人の感染者から何人に感染するか」といった対策本部の考え方、「使われていない大きな施設を緊急看護施設にする」という今でも行われている対応方法なんかもリアルだ。都市封鎖やドッグストアでの暴動、市販薬が効果があるというデマが流れたり、現在を予見したかのような脚本はお見事としか言いようがない。

リアル過ぎて若干ドラマ性には欠けるところもあるが、今だから納得して、この映画が名作だと理解できる。

 

ウイルスに即死性があるという部分に関しては現状と違うが、それはリアル側が寄せなくて本当に良かった。

 

作品内ではワクチンが開発され、誕生日ごとに「何日後にワクチンを打たせてせてもらえるか」をビンゴマシーンで決めるのだが、今回新型コロナウイルスのワクチンが完成するのはいつになることやら。というか、成功するのだろうか。

 

登場する役者には、マリオン・コティヤールマット・デイモンローレンス・フィッシュバーンジュード・ロウなどの名だたるメンバーが揃う。彼らも今頃、この映画を撮影した時のことを思い出しているのだろうか。

 

現実逃避のための映画だとは思うけど、この映画はぜひ見てもらいたい。

今がどれだけ非常事態なのか、映画で語られるくらいのことが現実で起きているという緊張感を持ち、事実は小説より奇なりであるという認識を改めて持つためには、いい経験だと思う。

 

ではまたあした。