ピンチである。
ピンチなのである。
他の劇団がどうだかは知らないけど、当劇団(いつもは劇団と呼ばないけど、便宜的に呼ぼう)は、きちんと予算を立てる。まあどこもそうだろう。
感染症対策のために、定員の半分の客席で公演を行う。
しかるべき処置だ。
するとどうなるか、おわかりだろう。
全公演満席だった場合、来場者が実質半分になるのだ。
……まあ、全公演満席になったことは、ないんだけど。
それでも8公演もやれば、2、3回は満席回があるものだし、席数の50%を切る回はなかなかない。
過去の公演からして、殆どの回で7割か8割は埋まるものだ。
そこを損益分岐点として予算を設定する。
チケットの販売目標もそのあたりに設定する。
当劇団はノルマ制ではない。販売の1枚目から、完全チケットバック制だ。
ノルマ制の場合、お客さんが来なければその分は役者が支払う。役者としては、時間も拘束されてお金も払って、良いとこなしだ。
しかし888企劃は違う。1枚目から役者に還元する。
それだけで生活できるほどとはいかないまでも、少しは足しになる。良い芝居を作った報酬になる。
話を戻そう。
客席を半分にして、来場者を制限して、劇団としての収入を単純計算で半分にしたとして。
かかる費用は、変わらないのである。
劇場代は半分にならない。
スタッフのギャラは半分にならない。
稽古場代は半分にならない。
小道具、大道具、美術……それらが半分になるわけではない。
今まで通りである。
当然、節約はする。なくて良い支出はしない。無駄遣いを控える。でもそんなこと、いつもやっていることだ。
……だから、どうするのか。
席数が半分になるので、チケット代を倍にします。
……というわけにも、もちろんいかない。
そんなこと、申し訳ない。
「お値段以上」がモットーなのだ。
お金を払って見にくるお客さんにとって、「感染症対策で客席を半分にしている」ということは、払った対価の中には含まれていない。
…………だから、どうするのか。
今回の888企劃の公演は、チケットを複数用意します。
A席
3500円
S席(前方5席・アフタートーク観覧権)
5000円
S席+(最前5席・アフタートーク観覧権・公演DVDプレゼント)
7500円
U20チケット(公演当日20歳以下限定)
2500円
リピーター割(本公演の半券持参にて)
2500円
客席減らして、収入減らして、実は、満席になっても赤字かもしれなくて。
そんな公演、やる意味あんのかよって思うんだけど。
でも、僕たちは演劇がしたくて。役者も芝居をしたくて。
お客さんに、良いものをただ届けたくて。
そんな僕たちの活動を、少しでも応援しようっていう気持ちをお持ちでしたらば。
「お値段以上」の888企劃に、「演劇以上」のチケット代をお支払いいただけるのであれば。
何卒ご支援のほど、よろしくお願いします。
全公演、面会を廃止してアフタートークを行います。
5000円のS席でご予約いただいた場合、役者へのチケットバックが500円上乗せされます。
7500円のS席+でご予約いただいた場合、役者へのチケットバックが1000円上乗せされます。
役者への支援にもなります。
当日、公演DVDは2500円で、アフタートーク観覧権は500円で別売もします。気が変わっても大丈夫。
当日は劇場内に、「カンパBOX」も用意して、さらなるご支援も受け付けます。
また、インターネットにてライブ配信も行う予定です。
遠方のお客さんも、人が集まる劇場に足を運びづらい方も、楽しめるように工夫していこうという試み。
色々、がんばります。
チケットの予約は、14日日曜日の午前10時から。
https://torioki.confetti-web.com/form/1180
何卒、よろしくお願いします。
ではまたあした。