ぽろぽろこぼれる

888企劃主宰・馬原颯貴からぽろぽろこぼれる言葉を記録する。

判断。

大学時代に受けた工学倫理の授業で、こんな話を聞いた。

 

アメリカのとある自動車メーカーが販売した車に欠陥が見つかった。

オイルタンクのボルトの配置が悪く、追突されると即座にオイルが漏れて爆発事故を起こしてしまうのだ。

しかし販売してしまった車を回収するよりも、事故を起こした車両にだけ慰謝料を払う方がコストが少なかった。

だからその車を回収しなかった。

結果、そのことが世間にバレてその会社は潰れた。

 

つまり、安全第一である。

コストを優先して安全を犠牲にするのか、コストを犠牲にして安全を優先するのか。

当たり前だ。コストを支払ってでも安全を手に入れるべきなのだ。

 

今の状況はどうだ。

 

感染者数がまた増えて、「第二波」と呼んでも差し支えない空気が流れている。

なのに国は、東京都は、なにをやっているんだ?

 

確かにまた緊急事態宣言を出せば、経済は悪化するだろう。

しかし目の前のコストばかり気にして、安全を蔑ろにしていないか?

なあなあにして、適当に誤魔化して、一体いつまで続けるんだ? 問題を先送りにしているだけじゃないのか?

 

なあ、たのむよ。たのむからまともな判断をしてくれよ。

 

 

 

ではまたあした。